水車
先月二十四日は二三三万の児童生徒を対象に「全国学力テスト」が実施されました▼「有害無益」と不参加を表明した犬山市教委の主張が、この問題の重大さを納得させてくれます▼四三年前、文部省は「法的拘束力をもつ」と宣告した国家主義的臭いの強い学習指導要領の「定着度」の調査を名目にいっせいテストを強行しました▼反対運動には、刑事弾圧、行政処分の限りをつくし、当日の登校をさしとめられた子ども、授業計画を変更してもテスト準備に狂奔した学校、巡視の教師が秘かに誤答に気付かせるサイン等々…あまりのへい害の大きさに文部省も中止に追い込まれます▼いま前教育基本法の改悪はじめ、侵してはならない教育の条理がいとも簡単に破棄され、あの時点で鋭く指摘されたことがすべて現実となっている中での復活です▼「戦争する国」の人材に、無法な資本の人的資源に子どもたちを投げ込む凶悪な意図を知らせ、粘りづよい反対運動をひろげましょう(T)
不屈 395号 2007年5月15日