『大商大事件80周年記念講演会』を開催します。詳細は下記のチラシをご覧ください。
5月16日、治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟が毎年行っている治安維持法犠牲者の国家賠償法を求める国会請願が実施され、大阪府本部からは6名が参加しました。
請願では、全国から130名以上が集まり、北海道から「生活図画事件」の犠牲者である菱谷良一さん(101歳)も来られました。また、国会議員からは、日本共産党の山添拓参議院議員、立憲民主党の近藤昭一衆議院議員がそれぞれあいさつされました。
大阪は、3名ずつ2班にわかれて行動し、近畿ブロック選出の立憲民主党・日本共産党・れいわ新選組の国会議員計6名の議員室をまわりました。
署名は、最近はコロナ禍で10万筆を下回っていましたが、今年はコロナからの回復の兆しもあったのか11万筆以上も集まったとのことです。
署名は5月末まで受け付けております。
本日ご紹介するのは、この本! 故柳河瀬精(やながせ ただし)氏の力作『告発 戦後の特高官僚』です。
戦後の世界情勢の動きがアメリカの対日支配を微妙に変化させる中、戦前の特高官僚たちが続々と復活し、教育委員長や国会議員になって日本の民主主義作りを「右へ右へ」と捻じ曲げて行った過程が書かれています。私たちは江戸末期以後の事に着いては学校で勉強して来ませんでした。学年の3学期の授業は江戸末期までで、明治維新についての授業などお触り程度、吉田松陰の教えが朝鮮・台湾を武力で割譲し併合する思想だったと言う勉強はして来ませんでした。
説明が少し脱線しましたが、この本は1945年8月15日以後の日本の為政者とGHQが「特攻官僚」たちを利用してどの様に天皇制を守り戦前の政治を残していったかが書かれています。現在の情勢をより深く理解する上で必読の書です。2005年に刊行され大変評判を呼んだ本ですが、17年の歳月は世代の交代でもありますので、民主勢力の中にもう一度広く普及したくて再刊しました。ネットが普及した現在では、調べたい人は何とか出来る可能性もありますが、やはり一冊の本にまとめたものを読むのが、大変勉強になります。特に若い世代の方々に読んで欲しい一冊です。治安維持法国賠同盟の会員の皆さん、2005年発行の本を読んだ方も多いと思いますが、今回は子どもさんやお孫さんに読んで欲しいと願って再刊しましたので、是非子どもさんやお孫さんに勧めて下さい。プレゼントして下さい。府本部では、学習会を組織したいと考えています。その節は是非子どもさんやお孫さんを誘ってお越しください。
本書前文から、「小林多喜二を築地警察署で虐殺した、この権力犯罪の「主犯」格と言える中川成夫は、戦後、東京都北区教育委員長になっています。」
新年おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
本日は昨年11月に発売されたばかりの『治安維持法と現代』№44(2022年秋季号)をご紹介します。
この本は同盟の季刊雑誌として年2回、春と秋に発行されています。
ひとつの論文が1本だいたい4〜5ページ、冒頭の論文でも7〜8ページと短く、短時間で読めてしかも仲間で論議できる内容になっています。また、治安維持法についてだけ書いてあるわけではありません。
そもそも「治安維持法」は国民のありとあらゆる生活を監視対象にしましたから、私たちの視点も特高官僚のありとあらゆる弾圧への反撃を試みることから出発します。それは「特高官僚の思想が色濃く残る」政治だからこそ、今こそ必要なことではないでしょうか?
この本はそういう意味で同盟だけでなく、あらゆる民主組織の皆さんに読んで頂きたい論文のカタマリです。しんふじんの会議でも、民商の会議でも、診療所の会議でも、共産党の会議でも、ありとあらゆる民主組織の皆様方に読んで欲しい内容です。
是非お買い求め下さいませ。ご注文は府本部事務所まで、1冊1000円です。
大阪府本部は11月16日(水)道頓堀ホテルに於いて創立40周年記念のつどいを開催しました。来賓、会員あわせて60人超が出席しました。
大石喜美恵会長の主催者あいさつに続き、中央本部事務局長田中幹雄さん、日本共産党大阪府委員会からタツミ・コータローさん、日本国民救援会大阪府本部から伊賀カズミさんにお祝いの言葉をいただきました。
記念講演は小樽商科大学名誉教授の荻野富士夫先生が、この春大阪府本部が再刊した『告発戦後の特高官僚』(故柳河瀬精著)から学ぶことは何か、と「朝鮮・台湾で治安維持法はどのように運用されたのか」の演題で90分間お話をされました。
アジア圏において治安維持法がどれほど凄まじく人民大衆を弾圧したか、この研究の集大成の本を読者の皆さんにも是非お読み頂きたいと思います。
懇親会では、始めに三上摂(せつ)さんのマリンバ演奏を楽しみました。その後は乾杯をし、飲食しながら参加者からのテーブルスピーチをお聞きしました。府会議員の石川たえさんが公務で出席出来なくなりましたが、タツミコータローさんがとっさの機転で携帯電話をマイクにつないで会場に流し、生声のメッセージを聞かせて頂きました。