管野スガを顕彰し名誉回復を求める会結成総会
3月12日の「管野スガを顕彰し名誉回復を求める会結成総会」は116名の方々の参加を得て文字通り大成功しました。
総会は柳河瀬精さんの開会あいさつに続いて、大逆事件ゆかりの諸団体からメッセージが寄せられていることが紹介されました。
メッセージを寄せられた方々は、幸徳秋水を顕彰する会・会長北澤保(高知県四万十市)、森近運平を語る会・代表森山誠一(岡山県井原市)、「大逆事件」の犠牲者を顕彰する会・会長二河通夫(にこうみちお、和歌山県新宮市)、日本共産党高知県幡多地区委員長・大西正祐、日本共産党四万十市議会議員(幸徳秋水を顕彰する会・副会長)・稲田勇、日本基督教団天満教会元牧師・平山武秀の各氏です。なお、平山牧師は当日にもご参加いただきました。
その後、代表世話人各氏が紹介され、議事に入りました。
議事では、柴田雅子さんが準備期間中の会計報告。井上敏江さんが会則(案)、代表世話人・世話人・事務局体制、当面の取り組みなどを報告。質疑・討論論では3人が発言。それぞれ承認されました。
若干の休憩のあと、参加者は山泉進氏(明治大学教授、大逆事件の真実を明らかにする会事務局長)の特別報告、入江春行氏(日本文藝学会常任理事)の記念講演に熱心に耳を傾けました。
▲山泉進氏
山泉氏は大逆事件の実相を詳しく語るとともに、再審請求に至る経過、棄却の実態、その後の研究などを詳しく報告。
▼入江春行氏
入江氏は、管野スガの生い立ち、ジャーナリストの道を歩む経過、女性の権利拡張をめざした論調などを詳しく紹介。
山泉氏が「今日の話は言わば総論」、入江氏が「管野スガについての導入」と結ばれたことを受けて、参加者からは「第二、第三段のお話を聞きたい」との声があがりました。
最後に、代表世話人の四ッ谷光子さんが「憲法改悪、戦争する国への道が再現されようとしている今こそ、管野スガの生き様を学び、行動しよう」と閉会のあいさつ。準備にあたった一同も盛会を喜びあいました。