
『従軍慰安婦問題』で、ロサンゼルス・タイムズ紙で日本政府の「人権二重基準」が追及されました▼拉致問題など日本人の人権被害については声を大にするが、日本が侵略戦争や植民地支配で犯した外国人に対する人権被害には無感覚で、とくに安倍首相は『二枚舌』だという批判が、世界にひろがっています▼ニューヨーク・タイムズ紙でも安倍政権は「慰安婦」問題、拉致問題ともに同じ人権侵害問題であるにもかかわらず、日本人の人権問題にしか関心がないのではないか、「慰安婦」問題も同じように重視して対応しなければ、到底国際的な理解はえられないと報道しています▼折りも折、下村官房副長官は「政府や軍の関与した証拠はなく、いわゆる『従軍慰安婦問題』はなかった」と発言▼「河野談話」が政府や軍の関与を認め謝罪したことを覆す妄言で、アジアの近隣諸国はじめ、海を越えて遠くアメリカ、イギリスからも非難の声が高まっています。
(倉)
2007年4月15日 『不屈』 中央版 №394