第33回全国大会運動方針案 追加報告
第33回全国大会運動方針案の発表後、参院選の結果など、新たな情勢の変化をふまえて、以下の点を補強、修正します。
一、当面の重大な情勢と同盟第33回全国大会の任務の最後に(8)として追加する
(8)参院選の結果は、自民・公明の歴史的大敗となりました。このことは自民・公明政冶の内政、外交の深刻なゆきづまりと、それに対する国民の批判と怒りのあらわれです。
構造改革、格差社会、「戦後レジームからの脱却」、「美しい国」などをスローガンにして、憲法改定を最優先課題として国民に押しつける――この安倍・自公政権の「基本路線」の危うさを国民が見抜き、「ノー」の審判を下しました。ここに選挙結果の一つの大きな歴史的意義があると思います。
参院選の投票日の翌日(7月30日)には、米国下院本会議が、アジア太平洋戦争中に日本軍によって性奴隷とされた元「慰安婦」たちに対し、日本政府が「公式かつ明確な謝罪」をおこなうことを求める決議を採択しました。
この決議は、安倍・「靖国」派外交の国際的大破たんをしめすものです。それにもかかわらず、安倍首相は、決議を無視する態度を続けています。同盟は、国際的にも認められた歴史的事実を受け入れ、謝罪をおこなうことを首相に強く求めます。
同盟は、ふたたび戦争と暗黒政治を許さないために、「憲法改悪阻止」「憲法九条を守れ」の一点での国民的共闘と、「治安維持法犠牲者への謝罪と賠償」の要求実現を重要な課題としています。
参院選の結果は、私たちの国会請願行動に背を向けていた勢力が後退し、紹介議員となって支持、賛同する勢力が過半数を占めました。情勢はいま、同盟が攻勢的に打って出ることを求めています。
中央本部は8月23日、緊急三役会議を開いて、政党本部に要求実現への協力と同盟との懇談を申し入れました。
運動方針案の訂正
●3ページ下段9行目より文章の差し替え
(4)戦前の大規模な出版言論弾圧事件といわれた「横浜事件」は、今年一月の東京高裁において「無罪」を求める第三次再審請求に対して、不当にも「免訴」としました。現在、小野康人氏の遺族による第四次再審請求が横浜地裁でたたかわれていますが、同盟はこのような司法の反動化に反対するとともに引き続き「無罪」を求め、連帯を強めていきます。
(5)戦後の不当な思想弾圧であるレッド・パージに反対する運動は、こんにち全国連絡センターが発足し、国会請願署名運動も急速に広がりつつあります。レッド・パージは戦前の治安維持法に匹敵する弾圧であり、職場の思想差別とのたたかいとともに、今後ともいっそう協力共同を強めていきます。
●運動方針案3ページの
(5)を(6)に、(6)を(7)に改める
●運動方針案の5ページ
(4)地方議会への陳情・請願活動の中の4行目、「七府県で未採択」を「六県で未採択」に改める。
●運動方針案7ページ
(6)旺盛な同盟活動を支える財政基盤の強化をの中の2行目の「〇四年」を「〇五年」に訂正。「〇五年」を「〇六年」に改める。
2007年9月15日不屈(毎月15日発行)№399